暮らしにスパイス

『インドの神様ざっくり雑感』

スパイスといえばカレー。カレーといえばインド。インドといえば神様。
ということで今回はインドの神様についてざっくりと噛み砕いて紹介します。

インドの神様はバラモン教、ヒンドゥー教、仏教が折り重なっていて、その上民間伝承や叙事詩、説話などから派生しているので神話の辻褄を合わせる為にやたら化身になってたり、時代によって人気のある神様が違ったりする荒唐無稽さが面白いです。

いつものように私的な見解ですので間違いや勝手な解釈が多々あります。あくまでも場末のおちゃらけブログ記事ですので、あとで各々ちゃんと調べてみてくださいね。

ヴィシュヌ

正義と法をつかさどり、全宇宙を維持、繁栄させる最高神。
シヴァが恐怖と恩恵の両面を持つのに対し、ヴィシュヌは恩恵を与える温和で慈悲深い性格の一面しか持たない。
場面に応じて自由自在に化身になる能力がある(だいたいのインドの神様は好き勝手に姿を変える)。有名なところではクリシュナ、叙事詩ラーマー・ヤナのラーマ王子などがある。
よく黄色い衣装をまとっているが青い肌とのコントラストが美しくセルフプロデュースもばっちりなのである。
鳥神ガルーダに乗って移動しているのできっと足腰は衰えているはずの神様。妻はラクシュミ。

シヴァ

殺戮と破壊を司り、人々が恐れおののく一面と長寿と子孫繁栄を約束し恩恵を与えるという2つの面を持ち合わせる。
普段はカジュアルに虎の腰巻を着こなし、首にはネックレスのように大蛇を巻きつけるオシャレさん。
初めてのヨギ(ヨーガする人)との言い伝えもありヨーガの王として苦行者の象徴として敬われています。
神様の中でも重要人物で古い神様なのでいろんな人がいろんなふうに言い伝えていった結果、様々な顔を持ってしまった感あり。

ガネーシャ

富、学問、障害を取り除き幸運を呼ぶなど、現世利益を大いに謳いあげる幸福の神様。
シヴァとパールヴァティの息子。パールヴァティが自分の垢を丸めてこねて作った人形に命を吹き込んで誕生。
もともと顔は象ではなかったが、父親シヴァに誤って首をちょん切られ、大慌てで代替品として象の顔を取り付けられた。
TV版で古田新さんが熱演した「夢をかなえる象」で一躍有名に。乗り物はネズミ。

ラクシュミ

菩提樹に住む、富と幸運をつかさどる現世利益の神様。ヴィシュヌとは夫婦の関係。
姉に不幸と不運の神様アラクシュミがいる。ラクシュミがヴィシュヌに求婚された時、「姉がまだ嫁いでませんので」と断るとヴィシュヌはバラモンの僧侶とアラクシュミを結びつけ、晴れてラクシュミと結婚を果たしたとの話がある。
ヴィシュヌが化身になる度に自らも化身になり常に傍らにいるしおらしい神様。

クリシュナ

インド国民にもっとも愛される神様。悪戯が好きで時に悪戯が過ぎて罰として重い臼に縛りつけらたりした。
青黒い肌は女たちを惹きつけ、その美貌にメロメロ、釘付け、目がハートに。横笛をよく吹き、その音色に誘われて女たちがわんさか集まってくるのである。ヴィシュヌの化身であり、妻がなんと1万6千人!
幼い頃から怪力の持ち主で毒竜を打ち負かす武勇伝があったり、山を持ち上げて傘代わりにしたりとモテないわけがないのである。

ドゥルガー

近づき難い女神ことドゥルガーですが、珍しいタイプの女神なのです。何が珍しいって、戦うために生まれてきた殺戮の女神だということ。
女神というと慈愛に満ちた優しそうなタイプがほとんどなのですが、彼女はとにかく戦いが大好き!破壊が大好き!乗り物はトラ!なのです。
ドゥルガーという名前も戦いで倒した魔人の名前を頂いたぐらいだから根っからの荒くれ者なのです。
昔々、神々はマヒシャという魔人に天界を追われていて、それに怒ったヴィシュヌとシヴァから生まれたのがドゥルガーといわれているのです。
もちろんドゥルガーはマヒシャ軍勢を一網打尽にしたのは言うまでもないでしょう。彼女は戦うために生まれてきた女神なのです。

カーリー

破壊と殺戮の女神ドゥルガーの化身。ドゥルガーは神々を脅かす魔人と対決中、激しく怒り顔が真っ黒になった。その中からカーリー誕生。
ドゥルガーの恐怖の部分だけ煮詰めてエスプレッソのように抽出して生まれたような存在なのでドゥルガーよりも殺戮大好き、魔人の血まで飲み干してしまう彼女。
ダンスも大好きで、魔人を倒した後の喜びのダンスでは、あまりに興奮し夢中で踊ったおかげで、世界では地震が起こり、大地が割れそうになった。
慌てたシヴァがダンスをやめるよう懇願したが、踊り続けるカーリー。仕方なくカーリーの足元に寝転び衝撃を和らげるシヴァ。それでもしばらく踊り続けたカーリーの有名なシーンは宗教画にもなっているのだ。

ラーマ

インドの叙事詩「ラーマー・ヤナ」に登場する王子。そして勇者。王子なので神様という括りでの紹介は微妙だが、ヴィシュヌの化身なのとヒーロー的な存在なのでご紹介。
世継ぎがなかなか生まれない国の王は神頼みをするが、あいにくその神々は魔人たちに苦しめられていてそれどころではなかった。
逆に神々たちもヴィシュヌに助けに来て!と神頼み。ヴィシュヌは一石二鳥とばかりに王の息子として生まれることにした。ラーマ王子の誕生である。
成長し結婚したラーマに王位継承問題が生じ、なんだかんだで新妻シータが囚われの身になってしまう事件発生!猿の戦士ハヌマーンが仲間になることでシータは無事に救出され、王位継承問題も解決する。ラーマの正直者で真面目な性格は理想の人物像として絶大な人気を得ている。インドではラーマといえばマーガリンでなく、このラーマ王子なのだ。知っておこう!

ハヌマーン

ラーマー・ヤナの叙事詩で大活躍する猿の戦士。猿の戦士なので神様という括りでの紹介は微妙だが、ヒーロー的な存在のラーマ王子に忠誠を誓い、助けたのでご紹介。
太陽があまりに美しかったので太陽を捕まえようとしたハヌマーンは太陽に向かって飛んだ。が、得体の知れぬ猿人間が近づいてきて焦った太陽神はこの頃はまだブイブイ言わせてた神インドラに頼んでハヌマーンを地上に叩き落してしまった。
あっさり叩き落されたハヌマーンだが実は怪力の持ち主なのである。例えばラーマのためにヒマラヤで薬草を探していたがなかなか見つからない時などはヒマラヤごと持ち上げてラーマのところへ持って行ったりもしたくらいなのだ。
空を飛ぶことができ、持ち前の腕力で数々の魔人と戦う姿はまるでパーマン2号。もしくは西遊記の孫悟空(モデルという説もあり!)なのである。

パールヴァティー

シヴァ神に最も熱く愛される女神。シヴァ神とは夫婦。ガネーシャは息子(というか自分の垢)。スタイル抜群でインドの理想の美人。
シヴァが深い瞑想に入ってしまい、相手にしてくれないので退屈だったパールバティは、シヴァの背後からそっと近づき、茶目っ気たっぷりにシヴァの両目をふさいでしまう(だ~れだ?みたいな感じで)。
すると世の中は明かりを失い、真っ暗闇に。慌てたシヴァはにわかにおでこにもう1つ目をつくり、それでなんとか世の中を照らして事なきを得たのだった。これこそまさに“暇を持て余した神々の遊び”である。

ブラフマー

ビシュヌ、シヴァとともに三大神といわれている。
元々は宇宙根本原理の観念だったのがいつしか擬人化され神になり、神々の頂点に立つ最高神になる。が、今では一般信仰はシヴァ、ヴィシュヌに比べると少なくなってしまい、ヴィシュヌ信仰ではヴィシュヌのへそから生まれたことになった。
シヴァに歯向かうが首を一つちょん切られ非を認めて謝るという醜態も見せるほどになったしまったのである。トホホ。
トホホで思い出したが、ブラフマーの顔が4つになった理由もトホホなので、詳しいトホホ話は下のサラスヴァティの紹介をご覧ください。
あと、以下は「ブラフマン」のウィキペディアのコピペですが、ここにインドの神様の面白さが凝縮してるように思います。

ウパニシャッドの哲学者は、ブラフマンは、アートマンと同一であるとする。ヒンドゥーの神々の体系では、ブラフマンはブラフマーと同一のものと見なされる。ブラフマー(創造者)は三神一体(Trimurti)の神々の1つであり、ヴィシュヌ(保持者)と、シヴァ(破壊者)とは本来同一とされている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%9E%E3%83%B3

サラスヴァティ

ヴィシュヌの妻との説もあるが、ブラフマーの妻というのが一般的であり、かつ、ブラフマーが作り出した娘でもある。えっ?!
そもそもはブラフマーの娘であったのだが、その美貌にブラフマーが惹かれてしまう。ブラフマーはいつでも、どの方向にいても可愛いサラスヴァティが見られるように顔を4つに増量した。サラスヴァティは拒んだが拒みきれずあきらめて妻になり、やがて人間の祖先マヌを産むのである。
古くから最高の女神と謳われていて、後に学問、文芸、音楽など64の技芸をこなす芸術の神様として知られる。サンスクリット語の考案者。仏教では弁財天、弁天さん。

以上、インドの神様紹介でした!